動物園のガイドボランティアを通じての出会い

動物園

ボランティア活動を始めて3か月ほどたったある日曜日のことです。以前、小学校の社会活動で、動物園の案内を、担当するように指示がありました。

私も、初めてのことで、どのように対応すれば、よいかと先輩にご指導を仰ぎましたところ

「いつものやり方で自然にふるまっていただければ、いいですよ」と言われて幾分気が楽になりましたが、それでも公的な小学校の団体でもあり、緊張して、当日を迎えました。

当然、このお話があった日から、あらゆるケースを想定し、準備していました。

動物園の歴史から動物たちの特徴、飼育員のご苦労から今までのエピソードと準備万端の上、当日を迎えました。

おかげで、大きなトラブルもなく滞りなく終えようとしていたときです。チンパンジーの折の前で、ハプニングがありました。

何と近くにいた小学生の顔におしっこをしたのです。それを見ていた、多くの人たちがああああっっと叫んだのです。

かけられた小学生本人は、照れくさそうに苦笑いしてその場は、収まりましたが。

私も、その時の担当の先生も顔を真っ赤にして笑いを抑えるのに一生懸命でした。

ほかの生徒たちは、大きな声で驚いた表情で笑うもの・・・様々でした。

ただ、ガイドの私としては、その場の雰囲気が微妙な空気もある中で、ほとんどの生徒の明るい顔で包まれて何もなかったように次の見学に入ったことでした。

かかるハプニングを経て終了した一日でした。

それから、1週間ほどしてからその被害にあった生徒がお母さんと一緒にデパートで、買い物をしているところに遭遇したのです。

すると、そのお母さんが、私の顔を見るや、先日は、子供が動物園でお世話様になりました。と話しかけてきました。

私も、たいしたこともせずにガイドボランティア活動をしただけでしたので、少し驚きとともに恐縮し、「いえいえ何できませんでも、こちらこそお世話になりました」と言いながら、その場を去ろうとしたとき、「お時間があれば、先日のお礼の印に、お茶でもいかがでしょうか・・・・」とお誘いされました。

40分ほどお子さんの話をしながらその日は、別れました。それから、数か月後。再度、動物園のチンパンジーの折の前で、例の親子に会いました。

それ以来、そのお母さんとのお付き合いが始まりました。今になって思い返すと、お子さんのおしっこ事件がなければ、そんなに印象に残ることおなかったのでは、ないでしょうね。と先日お母さんから伺いました。

今では、大人としてのお付き合いをさせていただけるようになりました。ご縁に感謝しています。