行きつけの定食屋さんで、お裾分けから始まった恋

定食屋

私の会社の周りには、昔ながらのお蕎麦屋さんや小さな定食屋さんがたくさんあります。

誰もがお気に入りのところがいくつかあって、ローテーションで飽きないように食べるという感じです。

私の一番の行きつけは、日替わりの小鉢が美味しい定食屋さんです。メインのおかずは各自選んで、それにご飯とみそ汁がつきます。

ご飯は大中小と選べて、大抵の女性は小サイズを選ぶのですが私は中サイズ。おかずと小鉢が本当に美味しいので、小サイズではご飯が足りないのです。

それでも600円で食べられるので、週のうち3日は通っていました。

他の同僚はたまに付き合ってくれますが、チェーン店のカフェやパスタランチの方が好みのようで、ほぼお独りさまランチの毎日。

食べたら席を立つので、あまり寂しさも感じませんでした。こういうお店なので、テーブル席の場合は相席になります。

そして、私の出会いは相席が始まりでした。同じタイミングで行くので、同じような席しか空いていません。

なので、後から行く私は何度が相席になった男性に「ここ、いいですか」と聞くのが何度か続きました。

彼のお気に入りメニューは生姜焼きと回鍋肉定食。私は煮込みハンバーグと角煮定食が多かったです。

ある日、角煮を食べていたら彼が「角煮、美味しいですか」と聞いてきたので、まだ手を付けていないものをお裾分けしました。

お返しにと、彼は生姜焼きのお肉の5枚のうちの1枚を分けてくれたのです。

そして、それは本当に美味しく「美味しいですねえ」と一気に笑顔のランチタイムとなりました。

その後、定食屋でランチをした後に近くでコーヒーを飲みながらおしゃべりをする機会が増え、「今度はもっとゆっくり話せるように夕食はどうですか」と誘われたのが、正真正銘の初デート。

定食屋さんでの出会いですから、人に自慢するほどにロマンチックなわけではありません。

でも、気取りのない出会いだったからこそ、すぐに意気投合してお付き合いに繋がったのだと思います。

日常的な出会いこそ、長続きの秘訣。トキメキはそこそこですが、堅実なお付き合いが望めますよ。